よく受ける質問の回答:犬生と私のお話
これは、今年になってから良く質問を受けることが多くなったことと、日々変わらずこの20年携わってきた犬生と私のお話。
犬に携わる仕事を業としている方には、いろいろと失礼も受けるかもしれませんが正直なストーリーも出てくることご了承ください。
以前も書きましたがMahaloは、幼少期に父からマルチーズを買ってもらいました。
スーツの内ポケットから、ひょっこり。
それはそれはとても小さなクリクリお目目のかわいい子でした。
でも、不慮の事故で無くしてから、年月を経ていつかはまたマルチーズを飼いたいな・・・・。
そんなこんなで、OLを経てこれまでマルチーズのチャンピオン9頭つくってきました。
そうそう簡単なものではありません。
有名犬舎の犬を譲っていただきショーにチャレンジしても、すぐにチャンピオンに上がるとも限りません。
時間も、相当のお金もかかります。
維持費・美容代・遠征費・出陳料・医療費・・・・
もろもろ、普通にペット飼いをしていてもかかる費用はいる頭数分かかります。
単純に、自分の好みのマルチーズが作りたいな・・・・。
そんなことから、始まったショーです。
せっかくいい犬を譲っていただいたからには、評価の場へ出してみるのです。
よく聞かれることに、ショーに出してチャンピオンをとって高く売るためなのか?
・・・・・。
そういうことじゃないんです。
ブリーダーの総称は、繁殖・個体の育種・生産と言われてますが、中身は濃いものと思ってます。
Mahaloの場合は、自ら母犬を所有し胎牝として、牡は種オスとして有識者に判断していただき、その子自体がどう判断されるか、よい評価を受ければ、段階を経てチャンピオンまでたどり着きます。
我が家のキャラクターなる血統を作りたい。
それを唯一、評価をしていただける場が、ドックショーです。
それぞれの犬種のあるべきクオリティーを崩すことのないことを第一として、日常の管理(お手入れ・運動量など)ショーではジャッジには評価されるのです。
ジャッジには、ブリーダーさんやトリマーさん。
ジャッジ自らも、繁殖して得意とする犬種もあるのです。
要は、自己満足の世界でもあり、犬質の維持・向上の世界です。
ただ単にお高いお値段の犬を売るための手段としては考えてはいません。
でも、ひとつ。
生ませるだけ生ませて、競市や店頭で売っている子たちより犬の質が違うことをお値段に付加させていただいてます。
・・・。どこで家族に迎え入れようと、飼ったら家族で可愛いのも事実です。
パパや、ママの健全性。
子育て中の管理状態によって家庭犬として貰われていっても、問題行動の無いように大切に育てています。
そんな中、プログラミングしながら不定期ですが繁殖をしています。
その中で、お譲りできる子がいた場合のみの販売なんです。
例えがいいか・・・・
農家の方が丹精込めて作ったお野菜も、規格外や曲がったものが直売所などで売られたりしています。
ちょっと不揃いから。
でも、味も同じ苗で枝からDNAから育ったものでたまたまなんですよね。
犬も生ませてみても、いくらいいママ・パパからでも4頭生まれて1頭、ピカッとくる子がいればいいくらいです。
(内心、可愛さは変わりません。可愛くってたまらないものです。)
我が家には、老犬が10頭イケイケが10頭ほどおります。
そんな中、引退して老犬になってる子たちの7頭は何らかの疾病を持ってます。
そんな一人のマルチーズのはるか。
眼球摘出してから、普通に日常生活を送ってきてますが、運動量が減り十字じん帯の断裂をおこし、手術するにも、心臓病と骨の変形と舌に少し麻痺が出てます。
病院は「手術して、足だけは歩けるようにしようか。」
そうおっしゃってくれましたが、一番の主治医はMahalo。
無理です。麻酔をかけるともう会えなくなると思ってます。
だから、本当にシャンプーも本人の体調のいい時でなければできないほどですが、元気に毎日暮らしてます。
ゆうかちゃんは、本当に体調が良くないとシャンプーをしているときに突如、鼻血を出したりします。
高齢すぎて、腫瘍もかなりできてます。
細々と、お店をしながら愛犬たちの残りの犬生をちゃんと見守らなければなりません。
繁殖屋の中には、用を足さなくなった子を安楽死させる方がいることを聞きました。
こんな話は、都合よく聞こえないふりをしてきましたが現実なんですね。
でも、今は法律が厳しくなり管理報告書も作成義務があります。
毎日、お世話をしながら話しかける時間が、お店が終わってからが多くなってますが、
最近は、「明日の朝も、おはよう。だよ。おやすみ。」
そう声をかけます。
ちびっこからじいじ・ばぁばまで。
Mahaloの人生、半分はこの子達に捧げて生きてきましたから
ビションに携わることになったのは、この10年足らずですが、東京で、マルチーズを飼うと父に相談したところ、ビションフリーゼという犬がいる。そう教えられお写真を見せてもらいましたが、今のトリムとは全くかけ離れ、実物も目にしたこともなく実感がわかなかったのです。
でも、この世界に入ってからMahaloのお世話になっている高尾ハンドラーの抱き犬にビションがいました。
今でいうと・・・・パーちゃんに似てました。
なんだか、可愛くっていつも触らせてもらってました。
そのうち、スクールでもビションがいました。
いつもトリミングさせてもらえました。
ほどなくして、ビションが欲しくなりハンドラーに相談しましたが、ビションはマルチーズと飼うにはマルをダメにする。とか言われまして、しばらく我慢してました。
ダメにする・・・。
これは、その時はまだ、マルチーズでイケイケガンガンでしたので、もう少し待て!
と言っていたのだと思います。
でも、いざ迎え入れてみると、な~~んて事ない。
マルチーズのほうが、やんちゃビションの知能の高いこと。感心することが沢山です。
そこから、今はビションとマルチーズが半分ずつ我が家におります。
どっちが好き?
と聞かれますが、両方です。両犬種大好きです。
っと、最近の質問の答えです。