BichonFriseTokyo

ホットスポット(急性湿性皮膚炎)

ホットスポット(急性湿疹性皮膚炎)は、ちょうど今時期の春から初夏(梅雨)にかけて多く見られる疾患です。
ダブルコートの犬に多く発症することから、体毛と湿度、気温に関係するのでは?と考えられます。

ビション・フリーゼは、もちろん皆さんご存知の通り、ダブルコートです!
ホットスポットは、治りの早い軽度のものから、完治するまでかなりの時間を要してしまう厄介なケースまであります。
とにかく症状の軽い早期に治療を開始することがとても重要なので、私は、発見したらすぐに消毒をして、薬を塗るようにしています。

ホットスポットになってしまう原因には、外傷性過度にストレスがかかった場合もあります。

たとえば、首まわり(のどの辺り)は首輪で締め付けられ、強く引いた時にストレスがかかります。
飼い主さんでも気が付かない程度にうっすらピンク色になっているくらいでも、翌日には皮膚が真っ黒になり、「なにごと!!」と驚くほどの速さで進行します。

しかし不思議なことに、同じ状況でも、ホットスポットができる子とできない子がいるのです。”なりやすさ”や”体質”があるのかもしれません。

我が家の愛犬は、ドッグショーに出ている時に、愛犬なりに頭を使ってストレスを感じていたのでしょうか。
頭頂部に手のひらぐらいのホットスポットができてしまい、キレイにはげてしまいました。

できる部分は、頭や腕、脚、尻尾、ボディと、ところかまわずです。
ひとつできると、これまたやっかいで、飛び火したかのようにその近くにポツポツとできてしまいます。

かゆみと痛みで犬も気になり、なめまわしたりします。
化膿してしまったら、抗生物質を飲ませます。
ここまでくると、塗り薬だけで治すのは難しいです。

飼い主がホットスポットに気が付くのは、愛犬が患部をしきりになめている様子を見て異変に気が付く、というケースが多いでしょう。
我が家では、同居犬が痛がっているところをなめていて
「もしや?!」
と気付かせてくれることもあります。
なるべく不衛生にならないように、同居犬になめさせたりしない状況にすることが大切です。

予防策は定期的な薬用シャンプーと、できやすい子であるとわかっている場合は、夏場は少し短めにカットする、バリア機能のあるシャンプーを使うことなどをおすすめします。

hotspot

<ホットスポットになったら>
○薬を塗る→良くなったら様子をみる
○薬を塗っても良くならない、化膿してしまった→病院へ

ホットスポットは「急性湿疹性皮膚炎」という名の通り、急にできて、あっという間に悪化してしまうことがあります。
日頃からブラッシングのお手入れついでに、愛犬の皮膚の様子を観察するようにしましょう!

愛犬がかゆさを我慢しているのは、見ている飼い主にとってもつらいことです。湿度の高い季節は特に気を付けてあげてくださいね。

※mahaloのビションフリーゼがホットスポットになった時の日記です。
急性湿疹(ホットスポット)